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ぼーっとする時間

お金を稼がないと生活できないから、どこかに妥協点を見つけなければいけないことはわかってる。でも自分の人生の中で、これをしなければいけない、っていうようなことをあまり多く持ちたくない。

 

家に籠って外に出ないとか、昼夜逆転生活とか、おごってもらえる飲み会にはせこせこと顔を出すとか、そんな怠惰な生活の自分が嫌になるどころか、そんな自分が好きで楽しい、今のところは。何かを捨てなければ、何かを得られない。会社に勤めているときには見えなかったものが、見える。その逆もまた然り。

仕事は好きだった。事務職では目指そうと思える先輩は誰一人いなかったけど、総合職では本当に尊敬できる人ばかりだった。正面から向き合ってくれる人、幼少時代の暗い思い出を共有してくれる人(思ったよりも多くの人が幼少時代にトラウマをかかえてることにも気付けた)、手を差し伸べてくれる人。今までの人生で出会ったことのない程、大人で優しい人たちばかりだった。仕事を通してじゃないとやっぱりそんな人たちには出会えない。その人たちに喜んで貰えるのが好きだったし、その忙しい人たちに負担をかけずに事務的な仕事を指示通りに代わりにできるかを考えていた。仕事の飲み会に出るのも苦ではなかった。

ただ仕事をしているとストレスが溜まる。信頼を得る歓びと責任を持つストレス、という綺麗なストレスではないと思う。自分の人生はずっとこんな感じなんだろうか、いやだなーと思ったので辞めた。本当にただそれだけのことなんだけど、なんていうか、他の色んな要素も少しは積み重なってるとは 思う。なんでこんなにストレスが溜まったんだろう。平日は週2-3回は夜の2時過ぎまで飲み歩き、休日は疲れて家から出ず暴食して、なんか疲れきっていた。もちろん事務職のお局に目をつけられてイジメ倒されて孤立してたのも理由だけど。でも多分だけど、恋愛もしてないし、趣味もないし、実家暮らしで居場所が自分の部屋だけだし(テレビなし)、最寄り駅まで片道徒歩20分だし、友達もいないし(土日に遊ぶ友達は本当に一人もいない)、ストレス食いするから太って外に出たくないし、仕事以外の生活でもいっぱいいっぱいのストレスを溜め込んでたから、その上仕事となると爆発したんだと思う。

だから、これからは恋愛をするし、趣味を作るし、最寄り駅まで20分以内の家で一人暮らしするし、テレビも設置するし、友達も作るし、いつでも外に出れるように太らないようにするし。無職になったから、お金の代わりに時間を得る。お金でなんとかできないことってなんだっけと思うと、勉強と読書をしようかなと思いついた。実際はさぼりにさぼってるとは思うけど、なんとなくそういう気持ちです。